2008-01-01から1年間の記事一覧

“野次馬目線”を超えないマスコミの惨め

ときおり自分の書いた記事を読み返すと、前よりも文章がより稚拙になっているなと感じる。もともと文章力の向上を主眼としたブログであったのに、これではイカん。最近はしかも、タイトルが多少過激になり、それに伴って内容も正直みすぼらしくなっている。…

みたび“リーブ21”について考える

こんな質問をされる機会が、果たしてあるのかどうか分からないが、もしいま、あなたの嫌いな企業はどこのなんという会社ですか? と問われれば、それが浅慮だと分かっていても、間違いなく「リーブ21」と自分は答えるだろう。前にもブログで書いたが、リーブ…

全日本大学女子選抜駅伝競走大会

全日本大学女子選抜駅伝競走大会。この第6回大会がつくば市で開催された。みのもんたの裏でテレビ東京が全力生中継するという、いささかしょっぱい様相ではあったが、いやはや、思っていた以上に、というより、予想だにしていない所で心を動かされてしまった…

この耐え難い無能?

平日朝のニュース番組というと、自分はフジテレビ(業界用語でCX)の「とくダネ!」しか見ない。しかして、特にその理由は無い。ちなみにお昼の情報番組の場合、テレビ朝日の「ワイドスクランブル」が定番だったのだが、今現在はTBSの「ピンポン!」に完全に…

無題

世間は、もはや言葉面だけでしかその本来の姿を留めていない、商業主義に毒されたまやかしのクリスマスムード一色ですが、皆さまはいかがお過ごしですか。 珍しくのんべんだらりとテレビを見ていたら、山崎製パンがCMで(正確には松たか子が)こんな主旨のこと…

「栄養ドリンクの試飲」を考える

家の近くのドラッグストアで、栄養ドリンクの試飲が行われていた。「栄養ドリンクの試飲とは、これまた面妖な」と思いつつ無視したのだが、改めて考えてみると、このイベントには若干の違和感を表明さぜるをえない。試飲といえば通常は、ビールやワイン、も…

「内定取り消し」考

経済状況の急速な悪化を受けて、新卒学生の内定が次々と取り消されている。厚生労働省は先ごろ、全国の大学ですでに331人の学生が内定を取り消されたとの調査結果を公表した。ただこの数は氷山の一角であるという指摘もあり、これから下半期にかけて一段と景…

そこに山があるから

朝起きたときから降り続いていた雨は、午後には止んだ。時には晴れ間も差し込むくらいに、天候は回復した。買い物に出かけようと、自転車に乗って、いつもの道を北へと進む。ふと山のほうへ目をやると、頂が白かった。平地に降った雨が、山の上では雪のまま…

武田鉄矢「少年期」

武田鉄矢というと真っ先に思い浮かぶのは「金八先生」だが、芸能界デビューはかのフォークグループ「海援隊」のヴォーカルとしてであり、「幸福の黄色いハンカチ」で俳優としての活動を始めるまでには、それから更に数年を要した。若い人の間では、武田が歌…

スクランプ!

スクランプ。映画「リロ&スティッチ」に登場するぬいぐるみ。主人公リロのお手製で、彼女はこのスクランプを非常に大切にしている。期せずしてこのスクランプが手に入った。実家の近くにあるリサイクルショップで、購入者特典として持ってけ泥棒的にごちゃ…

受け入れ「拒否」は適切さを欠く表現だ

妊婦や乳児の救急搬送が拒否される事例が相次いで報告されている。患者が死亡するケースも多く、病院や行政当局へ非難の声は絶えない。いまあえて「拒否」という言葉を使用したが、これは現実をいささか歪めてしまう、もしくは本来の全体像をそぎ落として、…

今年もあとひとつき

11月のうちにエントリーを上げようとしたのだけど、はてなに阻止された。あまりに頻繁なこのシステム障害はいったい何故なのか。小泉毅について書こうとしたのだが、辺見庸の劣化コピーになったので投げ出した。詳しくは↓不安の世紀から (角川文庫)作者: 辺…

MDと専守防衛のコスト

報道によると、ハワイ沖で実施された海上自衛隊のミサイル迎撃実験が失敗に終わったらしい。この実験には60億円の費用が投じられていたという。その費用が無駄になってしまいましたね、と言わんばかりのメディアがある。あまつさえ、MD、ミサイル防衛構想そ…

拉致問題と日本外交のリアリズム

田母神論文に対するメディアの報道にはもう飽き飽きした。いい加減な歴史認識(それはそうだけど)だとか、文民統制の揺らぎだとか、果ては自衛隊決起の可能性ありとまで言い始めた。どこのテレビ局でもいいから、田母神さんを直接スタジオに呼んで話を聞いて…

続・田母神論文

正直に白状します。前回のエントリーを執筆した時点では、くだんの田母神論文は未読の状態でした。田母神氏が参議院へ参考人招致される前、機会がありやっと全文を読むに至った次第です。 前回自分は、この論文の主張を歴史的事実から大きくは逸脱していない…

オバマ新大統領

一時の熱気も随分と冷めてきたアメリカ大統領選挙。肝心の新大統領が決まったのだからそうなるのは自然なことだが、今回の大統領選挙と、そしてバラク・オバマ新大統領誕生の意味を考えるには、やはりこうして周りが少し落ち着いてからの方がよい。なんて。…

片手落ちの歴史認識

二日酔いの頭を持ち上げてなんとか読んだ今日の朝刊は、久々に刺激的だった。パナソニックは三洋電機の買収交渉に乗り出し、日本銀行は無担保コール翌日物金利(長い…)の利下げに踏み切った。しかしそれらと同等かそれ以上にそそられたのは、航空自衛隊の田母…

次善による最善な生き方

おとついのことだったか、そら恐ろしい夢を見た。夢の中の自分は就職のことで大きな悩みを抱えている。某巨大通信企業より内定をもらい、その会社へ就職する意志を人事に伝えたものの、本当にそれでよかったのかと葛藤している。本当は別に行きたい会社があ…

「解散先送り」と「後期高齢者医療制度」について簡単に考える

月曜日に入って国内の主要メディアは一斉に「衆院選、越年論強まる」といった見出しで速報を打った。日本経済新聞は更に一歩踏み込んで、麻生首相が与党幹部に解散先送りの意向を伝えたという内容の記事を配信した。10月冒頭に解散するという当初思い描かれ…

麻生首相の高級バーめぐりについて

いつの時代でも、庶民は金持ちにあこがれる一方で、金持ちの浮世離れした生活ぶりを嫌悪する。嫌悪の対象が政治家になると事は厄介だ。自分の稼いだ金で豪遊するならまだしも(というかそれならば批判される筋合いはない)、国民から預かった税金で生計を立て…

君子豹変す

10月3日解散同月26日投開票と噂されていた衆議院選挙の日程は、にわかに立ち上がってきた金融危機の影に消し飛んだ。選挙のスケジュールはズレにズレ込み、今や越年まで囁かれる事態となっている。今か今かと解散総選挙を待ち侘びている民主党は、ここにきて…

ちょいと感度が鈍すぎやしませんか>自由民主党

先月の末、在京キー局及び新聞各社による麻生新内閣の世論調査の結果が一斉に公表された。各社総じて5割前後という値をはじき出しており、自民党の期待した6割には届かず、またご祝儀相場は出なかったというのが大方の見方のようだ。ぼくはしかし、これでも…

伝説が終わり、歴史が始まる

高齢に差し掛かる現職の国会議員たちが、次々と国政からの引退を表明している。これもやはり総選挙が近いことの証左なのだろう。小泉純一郎元首相が次の総選挙に出馬しないだろうという憶測は、様々な所で以前から飛び交っていた。そして、そのようになった…

自民党は麻生首相で選挙に勝てるのか?

昨日の自民党総裁選挙で、前幹事長の麻生太郎氏が第23代目の総裁に選出された。麻生総裁は明日24日に召集される臨時国会で首班に指名される。同日中に組閣を行い、皇居での認証式を経て麻生太郎内閣が正式に発足する。自民党は麻生新首相の下で早々に解散総…

街頭演説を見聞した話など

昨日は「人数稼ぎの野暮用」があり、東京へ出かけた。行きの電車内で新聞を広げていると、自民党総裁選の広告が目に入った。どうやら街頭演説のお知らせらしい。東京でやるのかな? と思い眺めてみれば、埼玉・千葉・神奈川と、見事に東京は外されていた。逡…

襲う巨大怪鳥/空の大怪獣Q(ネタバレあり)

ニューヨークの街に突如として現れた巨大怪鳥。空中から突然舞い降りて、人間に襲いかかり、そして瞬く間にどこかへと飛び去っていく。それと同じ頃。あるものは皮を剥がれ、また心臓を抉られた、人間の怪死体が次々と発見される。まったく関係の無いように…

蜘蛛の巣

合わせて3冊の本が読めなくなってしまった。誤って捨てたわけでも、人に貸したわけでも、汚してしまったわけでもない。ではなぜ? 蜘蛛が巣を張ってしまったから。こんな感じ↓ 手前に小さな蜘蛛がいて、その奥に、幾筋にもわたる蜘蛛の糸が確認できると思う…

タイトル無し

ブログを書かないでいたこの数日の間に、民主党は国民新党の(吸収)合併を画策し、薬害C型肝炎訴訟で名を馳せた福田衣里子さんが次期衆院選への立候補を表明し、リーマン・ブラザースが破産したことで世界的な金融不安はいっそう深まり、そしてぼくの部屋では…

グロテスクな想像

というタイトルでブログを書こうとしていたのだが、半日経ってみると何を書きたかったのか、その内容を忘れてしまった。バックアップも取れていなかった。肝心なときに使えんやつめ! と、はてなに八つ当たりしても詮無きこと。などと記しつつ、いま思い出し…

生計を立てる話

就職活動をしていた頃の出来事。大手町に所在する某企業の本社で面接試験を受けたその帰り、山手線に乗って秋葉原へ行くため、東京駅へと向かった。東京駅と大手町は実際とても近いとどこかで聞いていたが、まさかこれほどまでに短い距離とは思わなかった。…