無題

世間は、もはや言葉面だけでしかその本来の姿を留めていない、商業主義に毒されたまやかしのクリスマスムード一色ですが、皆さまはいかがお過ごしですか。


珍しくのんべんだらりとテレビを見ていたら、山崎製パンがCMで(正確には松たか子が)こんな主旨のことを言っていた。

「1つのケーキをみんなで食べると、自然と笑顔になれるんです」

自分はこのテーゼに断固として異を唱えたい。

たった1つのケーキをみんなで分けようとすれば、必ずや分割の過程で少なからぬ不均衡が生じる。食べ物の恨みはなんとやら。クリスマスパーティーは、こうして参加者の内心にしっかと憎悪の念を植えつけるのである。結果として、本当は楽しいはずのパーティーであるが、そう見えるのは残念ながら外面だけであり、内面では分け前の不均等を源泉とし、ふつふつと嫌忌が込み上げることとあいなるのだ。

そして確信を持って私はこう断言する。


「1つのケーキは1人で食べたほうが幸せである」


これこそが真理だ。ゆめゆめ山崎製パンの術中に嵌まる愚を犯してはならない。


ケーキは1人1個同じ種類のものを食べれば、パーティでの無用の争いを避けることができる。



惨めな冗談はこのくらいにして、今日の本題に入りたいのだが…テーマを忘れた。

前置きを頑張りすぎてしまった。

ではでは。