ひとり焼肉

持てる勇気を総動員して、1人で焼肉屋へ行ったんだけれど、「今からですと40分待ちになります…」と言われ、すごすごと引き下がった。名簿に書いた自分の苗字に線を引いて。

大阪はさびしい。ほんとうにさびしい。しかもいま仕事が最初の踏ん張りどころを迎えていて、とても大変。

こんなときこそ飲みたいのだけれど、周りに知り合いは会社の人しかいない。

この閉塞の空気を紛らわせようと焼肉屋へ飛び込んだのだけど、無残な結果となってしまった。

9月に入って初めての連休は、自分の住む街を歩いて歩いて歩き通して終わった。


この街はいわゆる「ベッドタウン」の典型で、活気にも欠け、人通りは朝と夜だけ多い、そんな「眠るためだけの街」だと思っていたけれど、少し違った。

小さくない商店街が、自分がいつも使う駅の反対側にあって、そこを歩いているだけで少しうれしくなった。

大阪で初めて食べたたこ焼きは、箸でつまんだだけでべろーんと崩れてしまうやわなものだった。


その調子で何時間も歩いて、帰りはバスと電車を乗り継がないと帰れないような、遠いところまで来てしまった。


大阪でやっていけそうな予感を、少しだけ感じた。





―おまけ―

またmixiを始めるかもしれません。だってさびしいんだ!