雑感

小沢元代表、薄氷の無罪

政治資金規正法違反(虚偽記入)罪で強制起訴された小沢一郎・民主党元代表に無罪判決が言い渡されました。無罪と無実は違う、とは実に陳腐な表現ですが、小沢氏側の主張は多くが退けられ、あげく虚偽記入の成立は認定されました。秘書との共謀が認められず…

“メモリアル”にふさわしくない

今日“メモリアル”な建造物に足を踏み入れた。さて、メモリアルな建造物とはこれいかに。まあなんということはない、キリ番の入場者に記念品が贈呈されるような施設、そういう場所のことだ。一般的な表現ではないけれど。もちろん1人で入ったのだが、歩きなが…

小沢さんの問題についてもう少し考えてみる

公設秘書逮捕という第一報を目にしたときからドキドキワクワク、胸の高まりを抑えられず思わず口元が緩んでいたのだが、どうも議論が錯綜・混乱していて、イマイチ分かりにくい。自分のためにも、少し問題を整理してみたい。①けっきょく何が問題なのか? し…

なんとまあ悠長なことで

今日、というか正確には昨日だが、ぐうぜん国会中継を見た。参院予算委員会質疑の様子だったのだが、その議論の内容に愕然とした。つまり、サブプライムローン問題の原因などについて話をしている議員が、未だにこの国会にいるとは驚きなのである。大恐慌だ…

中川財務相はコメディアン

中川財務相の「失態」を耳にして、遅まきながらG7が開催されていることを知ったわけだが、世界に配信されたという大臣の映像はついぞ見ていなかった。このたびテレビ番組でそのお姿を拝見した。久々に笑った。もう怒る気力も沸いてこないくらいに、呆れても…

地域ブランドより大切なもの

日経リサーチがこのほどまとめた「2008年地域ブランド力調査」で、北関東3県(群馬・茨城・栃木)が都道府県別ランキングにおいてワースト3を独占するという快挙を成し遂げた。 各県の県庁はこの話題で持ちきりらしい。ぼくは常々、都道府県の単位で地域ブラン…

理由は「知らないだけ」

我が家は無駄に部屋が広いので、よく飲み会の会場になる。先日もゼミのメンバーと飲んでいたのだが、面白い発見があった。ある友人が酒の肴にと青りんごを3個買ってきた。その内の2個は皮をむいて食したのだけど、あいにくと1つだけ余ってしまう。それは期せ…

ほんとうはみんな逃げだしたくてしょうがない

元行政改革担当相の渡辺喜美氏が、自民党を離党してからもうずいぶん経つ。党を離れるとき、現職の閣僚たちから彼の行動を痛烈に非難する声が挙がっていたが、ちょっと言い過ぎなんじゃないの、というほどの雑言もあった。「もうあいつ…いやあの人とは共に仕…

大河はトレンディに流れちゃいけないと思います

ほとんどテレビを見ない私だが(最近この導入ばっか)、それでも毎週欠かさず見ている番組が、ただ1つだけある。NHKの大河ドラマである。今年は上杉家重臣の直江兼続を主人公とした「天地人」が放送されている。主演は妻夫木聡だ。ここ数年、というか物心付い…

やはりあの果物の値段は上がっていた〜そしてダイエット論

大学に入学して一人暮らしをするようになり、いわゆる「主婦感覚」というものが少しずつ身についてきたような気がする。買い物に関して言えば、例えばスーパーの個々の商品の値段変動に関してとても敏感になった。といっても膨大な商品の中のほんの一部分な…

誰があなた方の日常を見せろと?

ぼくはほとんどテレビ番組を見ないのだけど、冬休みに実家へ帰ったときには、他に何もすることがないので、こたつに入りながらぼけっと画面を眺めている時間が多かった。なぜかふいにそのときのことを思い出したので、書いてみる。見ていたのは民放のものま…

朝青龍、感動した!

大相撲初場所千秋楽、結びの一番。朝青龍と白鵬、横綱同士の取り組み。朝青龍が勝てば優勝、白鵬ならば優勝決定戦。結局白鵬が勝利して優勝決定戦へともつれ込み、そこで朝青龍が大逆転。あの貴乃花を超える23回目の優勝を手にした。白鵬に勝って涙ぐむ彼を…

ふりこはどこまで振れるのか

アメリカの選挙報道を見るにつけ、いつも思うことがある。アメリカ人は、どうしてああも政治に熱狂できるのだろうか、と。大統領の就任演説に200万人も集まるなど、日本ではとうてい考えられない。今回は役者が一流だというのもあるが、たとえ小泉元首相であ…

民主党は国民を愚弄するな!

きょうテレビで、参院予算委員会の質疑の様子を編集したVTRを見た。ああ、どうしようもないな、これ。とほほー。そう思った。麻生首相は漢字があまり読めない。これは今や国民周知の事実だ。ただし未曾有=みぞうゆうなんてのは語呂もいいから、ぼくはけっこ…

みたび、田母神氏

昨年の暮れ、12月の29日だったと思うが、テレビ朝日の「TVタックル」に田母神前航空幕僚長が出演した。大きな話題となった割には全くと言ってよいほどテレビに姿を見せなかった田母神氏であるが、この日はその田母神氏が番組に出演するとあって、非常に楽し…

日本経済新聞はおたくの味方?

日経新聞が新年早々またやらかしてくれた。一面コラム「春秋」(朝日新聞の「天声人語」に該当…ってこればっか)でこともあろうに(って言うこともないけど)「らき☆すた」を採り上げたのだ。短いのでその全文を引用してみる。 先週末、初詣での客でにぎわう埼玉…

いわゆる給付金…GDPを0.3%程度押し上げる??

カレンダーの上で年が変わることの、一体どこがおめでたいんですかね。昔は年の取り方が「数え年」で、年が変わればみんなが等しく1つずつ大人になっていました。年を取ればそれだけ大人に近づき、一人前としても認められるようになるのですから、これはおめ…

“野次馬目線”を超えないマスコミの惨め

ときおり自分の書いた記事を読み返すと、前よりも文章がより稚拙になっているなと感じる。もともと文章力の向上を主眼としたブログであったのに、これではイカん。最近はしかも、タイトルが多少過激になり、それに伴って内容も正直みすぼらしくなっている。…

みたび“リーブ21”について考える

こんな質問をされる機会が、果たしてあるのかどうか分からないが、もしいま、あなたの嫌いな企業はどこのなんという会社ですか? と問われれば、それが浅慮だと分かっていても、間違いなく「リーブ21」と自分は答えるだろう。前にもブログで書いたが、リーブ…

この耐え難い無能?

平日朝のニュース番組というと、自分はフジテレビ(業界用語でCX)の「とくダネ!」しか見ない。しかして、特にその理由は無い。ちなみにお昼の情報番組の場合、テレビ朝日の「ワイドスクランブル」が定番だったのだが、今現在はTBSの「ピンポン!」に完全に…

無題

世間は、もはや言葉面だけでしかその本来の姿を留めていない、商業主義に毒されたまやかしのクリスマスムード一色ですが、皆さまはいかがお過ごしですか。 珍しくのんべんだらりとテレビを見ていたら、山崎製パンがCMで(正確には松たか子が)こんな主旨のこと…

「内定取り消し」考

経済状況の急速な悪化を受けて、新卒学生の内定が次々と取り消されている。厚生労働省は先ごろ、全国の大学ですでに331人の学生が内定を取り消されたとの調査結果を公表した。ただこの数は氷山の一角であるという指摘もあり、これから下半期にかけて一段と景…

受け入れ「拒否」は適切さを欠く表現だ

妊婦や乳児の救急搬送が拒否される事例が相次いで報告されている。患者が死亡するケースも多く、病院や行政当局へ非難の声は絶えない。いまあえて「拒否」という言葉を使用したが、これは現実をいささか歪めてしまう、もしくは本来の全体像をそぎ落として、…

今年もあとひとつき

11月のうちにエントリーを上げようとしたのだけど、はてなに阻止された。あまりに頻繁なこのシステム障害はいったい何故なのか。小泉毅について書こうとしたのだが、辺見庸の劣化コピーになったので投げ出した。詳しくは↓不安の世紀から (角川文庫)作者: 辺…

MDと専守防衛のコスト

報道によると、ハワイ沖で実施された海上自衛隊のミサイル迎撃実験が失敗に終わったらしい。この実験には60億円の費用が投じられていたという。その費用が無駄になってしまいましたね、と言わんばかりのメディアがある。あまつさえ、MD、ミサイル防衛構想そ…

拉致問題と日本外交のリアリズム

田母神論文に対するメディアの報道にはもう飽き飽きした。いい加減な歴史認識(それはそうだけど)だとか、文民統制の揺らぎだとか、果ては自衛隊決起の可能性ありとまで言い始めた。どこのテレビ局でもいいから、田母神さんを直接スタジオに呼んで話を聞いて…

続・田母神論文

正直に白状します。前回のエントリーを執筆した時点では、くだんの田母神論文は未読の状態でした。田母神氏が参議院へ参考人招致される前、機会がありやっと全文を読むに至った次第です。 前回自分は、この論文の主張を歴史的事実から大きくは逸脱していない…

オバマ新大統領

一時の熱気も随分と冷めてきたアメリカ大統領選挙。肝心の新大統領が決まったのだからそうなるのは自然なことだが、今回の大統領選挙と、そしてバラク・オバマ新大統領誕生の意味を考えるには、やはりこうして周りが少し落ち着いてからの方がよい。なんて。…

麻生首相の高級バーめぐりについて

いつの時代でも、庶民は金持ちにあこがれる一方で、金持ちの浮世離れした生活ぶりを嫌悪する。嫌悪の対象が政治家になると事は厄介だ。自分の稼いだ金で豪遊するならまだしも(というかそれならば批判される筋合いはない)、国民から預かった税金で生計を立て…

死の話

目に留まったときはコガネムシか何かだと思ったが、それにしては身体が茶色い。近づいてよくよく見てみれば、セミの幼虫であった。抜け殻ではなく、もぞもぞと動いている。生きているものを見るのは、おそらくはじめてだと思う。いつもは木に張り付いた抜け…