タイトル無し

ブログを書かないでいたこの数日の間に、民主党国民新党の(吸収)合併を画策し、薬害C型肝炎訴訟で名を馳せた福田衣里子さんが次期衆院選への立候補を表明し、リーマン・ブラザースが破産したことで世界的な金融不安はいっそう深まり、そしてぼくの部屋では巨大な蟻たちとの共生が始まった。

2番目に出た、福田衣里子さんの件。ネットで検索をかけると、福田さんの薬害肝炎は既に完治しているという記事がいくつも出てくる。

内容はどれもこんな具合。

福田さんが飯塚青年会議所のメンバーと思しき男性とお酒を飲んでいる写真がまず冒頭に掲載され、「肝炎なのに飲酒とはこれいかに?」と問題提起がなされる。

青年会議所の方々と福田さんが会合を開いたときの写真らしいのだが、そのときの様子が会議所のブログに綴られており、それを引用する形で記事は進む。

ブログではきわめて不明瞭な日本語が使用されているのだが、意味をつかむのは容易だ。

そのブログに付いたコメントで、福田さんの完治が明かされている。

後にはお決まりの批判が続く。いわく、福田さんは肝炎の完治をひた隠しにして、国から施術費用として税金をせしめようとしている、と。


おそらく福田さんは、自身の肝炎が完治しているにも関わらず、全国の薬害肝炎患者に対する国からの支援を得るため、薬害肝炎訴訟運動のシンボルとしてその陣頭に立っていた、と考えるのが自然だと思うのだが、いかがだろうか。

自身の病状については「何らかの理由」であえて公表しなかったというだけであり、どちらにせよ今後、選挙活動が進展していくにつれ、その辺りの事情は詳らかになるだろう。

もっとも、ほんとうに完治しているのかどうかは結局のところよく分からない。