グロテスクな想像

というタイトルでブログを書こうとしていたのだが、半日経ってみると何を書きたかったのか、その内容を忘れてしまった。

バックアップも取れていなかった。肝心なときに使えんやつめ! と、はてなに八つ当たりしても詮無きこと。

などと記しつつ、いま思い出した。しかし実際にこうして時間を置いてアイディアを熟成してみると、大してグロテスクでもなんでもないじゃないか、ということが分かって、少ししょんぼりしてしまう。


ぼくの普段使っている机は、町工場で事務のおばちゃんが使っているようなオフィス机なのだが、その猫の額ほどに狭いその上に、本がちょうど100冊ほど乗っかっている。

机に肘を突くと肩の高さまでうず高く積まれていることが分かる本の「塚」が計3段ある。

それが机の左に位置し、右側にもそれほどの高さではないが2段の「本塚」がある。

問題は、机の左側にほぼ接した位置取りでぼくのベッドがあるということ。本塚と枕は数十センチしか離れていない。

もし地震が起きて例の本塚が寝ているぼくに崩れかかってきたら、大変なことになる。

下手をすると、つまりこれがグロテスクな想像その1なのだが、倒れてきた本の角が運悪くぼくの目へめり込んで、最悪の場合失明に至るのではないか、と。

ベッドへ横になってさあ眠るぞという時にそういうことを考えるものだから、ますます眠れなくなるのだけどそれはほんの一瞬で、実際はすぐに寝る。

ベッドへ仰向けになると、天井に白い柱が見える。

下にあるベッドとちょうどねじれの位置関係になる形で部屋を横断するこの柱は、要するにぼくの頭の真上にある。

地震が起これば、これがグロテスクな想像その2だが、その柱が落下してぼくの頭をその巨大な重量で直に打ちつけ…あなおそろしや。

しかし実は、前述したようにぼくの枕の横には積まれた本塚がある。あわよくばその本塚が柱を寸での所で受け止めて、頭部への柱の直撃を回避させてくれるかもしれない。


あー、ほんとにどうでもいいことだ。


本日の読書↓

プラトン入門 (ちくま新書)

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政治と秋刀魚 日本と暮らして四五年

政治と秋刀魚 日本と暮らして四五年

2冊目の『政治と秋刀魚』はとても興味深く読めます。若い頃に日本へ留学にやってきた著者のジェラルド・カーティス氏(コロンビア大学教授 政治学)が、日本の下町の厚い人情に触れながら徐々に日本文化を吸収していく下りは、読みながら淡い感動を覚えずにはいられません。


【追記】女優の木村多江さんが主演するドラマ「上海タイフーン」の第1回目がNHKで放送された。ぼくは大河ドラマ以外にほとんどドラマを見ないのだけど、木村さんが主演するとあってはスルーするわけにはいきますまい。