こうしてGWは過ぎ去っていく

「休日のありがたみ」という感覚を忘れて幾星霜。

そう考えると、実は大して昔のことではないと気づいて少しだけがっかりするんだが、それはさておき今年のゴールデンウィークはよくリフレッシュができた。

まあリフレッシュといっても、取り戻すはずのフレッシュネスが失われるほど会社で酷使されていないし、気分転換するほど気分は損ねられていないので、そういう意味ではたとえ5日間休みがあってもイマイチありがたみに欠ける連休ではあった。

だからといってGWが楽しくなかったのかと問われればとても楽しかったと答えるし、明日への英気も養うことができた。

世間では曜日の並びが都合良い上にこの不景気とあって10何々連休だのとしゃれ込む人々もいるようだが、こちとら仕事を辞めない限りそんな休みは取れないだろう。

そう考えると、終わりつつある今年のゴールデンウィークがなんだかとてもかけがえのないものに思えてくる。

とても面白い言葉を聞いた。「憂鬱になる暇もなく休日が終わる」

これは今が充実している証しなのか、それとも休日を十分満喫できていないことの裏返しなのか、はたまた癒さねばならぬほどには心身が疲れていないということを意味するのか。


いずれにせよ、こうして今年のゴールデンウィークは過ぎ去っていく。そう、ぼくの手の届かない、遥か遠くへ。

離別/上京/就職/研修・・・

大学の卒業式からもうすでに2週間以上が過ぎ、さしたる感慨も無く社会人という身分になった。

人と人とはどこかある「場所」を前提にしてつながるのだとすれば、その関係が築かれた地から遠ざかるというのは、考えてみればそれだけ深く思うところがある。

その場所から離れても続く関係はもちろんあるだろうが、内容は変わらざるを得ないし、永遠に途切れてしまうことだってあるだろう。それを考えれば、学生を終えて社会に出て働き始めるということの意味には、そういう事も含まれるのだと思う。


今まではなんとなく、社会人になるというのは、朝早くおきなくてはいけないとか、ニコニ○動画を見倒せ無くなるとか、本をたくさんは読めなくなるとか、要は「時間」にまつわる事柄が変化するのだと、実感としてはそういうことなんじゃないかと考えていたが、一番変わったのは間違いなく「人間関係」なんだろうと最近は思う。


さいわい、まだ2週間だからなんとも言えない部分のほうが圧倒的に多いが、想像していたよりかはずっと職場環境は快適に見える。

もちろん精神的にも肉体的にも、公務員はおろか他の一般企業と比べて極めてハードな場所だが、何より、新人なんだから最初はできなくて当たり前、じっくり育つのを待とうじゃないかという会社の姿勢が、不安を少なからず和らげている。


そして何より、気軽に飲みに行けるような先輩や友人が周りにたくさんいるというのが、とてもうれしい。


そう考えると、ほんとうに大切な部分は不変であるのかもしれない。よかったよかった。

“メモリアル”にふさわしくない

今日“メモリアル”な建造物に足を踏み入れた。

さて、メモリアルな建造物とはこれいかに。まあなんということはない、キリ番の入場者に記念品が贈呈されるような施設、そういう場所のことだ。一般的な表現ではないけれど。

もちろん1人で入ったのだが、歩きながら少し面白いことを考えた。

キリ番の入場者というのは、あくまでぼくのイメージだけれど、家族連れであることが多いと思う。

家族の和やかで微笑ましい雰囲気は、キリ番ゲッターに相応しい。

来場の理由を聞かれ「子供にせがまれてつい…」とか答えるお父さんはステキだ。

しかしこれ、キリ番が家族ではなくて独身男性とかだったらどうするんだろう。

来場の理由を「1人の寂しさを紛らわすため」とか答えた日には、場は戦慄すること間違いない。せっかくのメモリアルが台無しである。

そこでぼくは考えた。あのキリ番は、ぜったい家族に当たるように意図的に操作しているに相違ないと。

たとえばディズニーランド来場1億人目が、たった1人でやって来た毒男だったら、それこそ取り返しが付かない事態になると思う。

だから担当者はおそらく、そういった惨事を未然に防止するため、もしキリ番が「そういう人」だった際にはあえてキリ番をずらすのではないだろうか。

まあ家族連れあるいはカップルなんかが当たる確率が必然的に高いんだろうけどさ。そもそもそういう場所なんだし。


上のような事を行っているかどうかはともかくとして、でもほんとうのキリ番が相応しくない人だったら、困っちゃうよね。

小沢さんの問題についてもう少し考えてみる

公設秘書逮捕という第一報を目にしたときからドキドキワクワク、胸の高まりを抑えられず思わず口元が緩んでいたのだが、どうも議論が錯綜・混乱していて、イマイチ分かりにくい。自分のためにも、少し問題を整理してみたい。

①けっきょく何が問題なのか?
しょびかれた公設秘書の罪状は「政治資金規正法違反」である。よく耳にする名称だが、法律自体はわりとシンプルな構成となっている。

同法によると、議員個人(の資金管理団体)は企業から政治資金を一切受領できない。ところが、政治団体からの献金は認められている。つまり、ある企業が単体で、もしくは複数集まってある政治団体を結成し、そこから金銭なりなんなりを議員へ渡したとしても、それは罪に問われない。

しかしここで問題となるのは、政治資金を運営するために設けられたその政治団体に、それとしての活動実態(政治的主張を掲げて何らかの政治活動を行う)が存在するか否かである。

今回の例で言えば、西松建設のOBが代表を務めていた2つの政治団体に、そうしたいわゆる政治活動の痕跡が見当たらず、実態は企業献金であるはずの政治資金に関して、その違法性を阻却するため、まあ簡単に言えば法律に違反しないお金に見せかけるためにこれらの政治団体が設立されたんじゃないか、ということだ。

そうすれば、少なくともうわべでは政治団体からの献金とアピールすることができ、違法性も問われにくい、と判断したのだろう。

また「実態は企業献金」というのがどういうことかというと、西松建設が社員から例の政治団体の会費を募り(=それだけなら問題は無い、らしい)、その上その会費分を給料に上乗せしていたとされている。

要するに何が問題なのかといえば、この2つの政治団体が、もっぱら企業献金の隠れ蓑とするために設立されたダミーの団体であるのかどうか、ということである。

②もしそれがほんとうだとすれば、どういう罪に問われるのか?
実態が企業献金であったことが今後の捜査で明らかになると、これは政治資金規正法に言うところの「寄付の量的制限違反」が疑われる事態となる。

ところが、これが事実であると裁判で認定され有罪の判決が下ったとしても、罰則は1年以下の禁固、または50万円以下の罰金と、実に軽微なのである。微罪と言っていい。

微罪だからどうなのだと言われるとそれまでだが、万引きと同程度の罰則にしかならないこの罪のみで、野党第一党の党首の公設第一秘書を逮捕したとは考えにくい。つまり他に何かあるのではないか、と推測するのが自然だと思う。

少しずつ報道で流れ始めているが、逮捕された秘書が献金の見返りとして、公共事業の受注で口利きをしていたんじゃないか、と言われている。

そうなればこれは、あっせん利得処罰法や収賄罪に問われることになる。検察はこの辺りまで視野に入れているのだろうか? むしろそこまでは立件できないと、国策捜査のそしりは免れないとも思うのだが。

③これは国策捜査か?

この一連の逮捕劇が国策捜査であったかどうかを判断するには、まだその材料が足らない。民主党の幹部と一部のマスコミはこれを国策捜査だと決め付けたいようだが、そうなると二階経産相の側に事情聴取の手が及んだ理由が曖昧になる。
ただ、国策捜査の色を薄めようとして、あくまでポーズとして聴取するのではないか、と穿つことは不可能ではないが。

いずれにせよ、国策捜査かどうかを判断する材料が足りないと言っておいてなんだが、そんなことはおそらく未来永劫分からないだろうなあ。


うーん、読み返すとあんまり整理できてない気が…


国策捜査って本当にあるのかも! とウキウキしてくる本。

なんとまあ悠長なことで

今日、というか正確には昨日だが、ぐうぜん国会中継を見た。

参院予算委員会質疑の様子だったのだが、その議論の内容に愕然とした。つまり、サブプライムローン問題の原因などについて話をしている議員が、未だにこの国会にいるとは驚きなのである。

大恐慌だのケインズだの有効需要だの、はたまた金融工学やらデリバティブやらなんやらかんやら。

なにゆえ今回の不況が訪れたのか。これは経済学的に興味深いテーマなのだろうが、政治家は、現実に経済が停滞している現状を鑑み、打てる限りの対策を立て、それらを実行してこそ存在価値があるのではなかろうか。

専門的な用語を並べ立てることで自分の知性を披瀝し(しかして実際は知性の底浅きを暴露している)、そして溜飲を下げているようでは、政治に期待できないという世論が澎湃とするのは致し方の無いことかもしれない。

不況の原因究明など、エコノミストや学者に任せておけばよい。あるいは経済が回復したとき、始めて議論をすればよい話だ。

実に悠長なことである。


民主党小沢代表の公設第一秘書が逮捕された。政治資金規正法違反の疑いあり、とのことだ。

選挙を控えているという時期柄、同党の議員を中心に陰謀論が喧しい。

しかしこれらの批判は見当違いだ。選挙は今年中に行われるが、しかしまだ時期は全く決まっていない。

いつ選挙が行われるか分かっていないのだから、検察が遠慮する必要は毛頭無い。ましてや確かな証拠を掴んだ上での逮捕というから、早くしょっぴかないと証拠をもみ消されるかもしれないし、また政治資金規正法の公訴時効の問題もあると聞く。

西松建設政治団体から献金を受けた議員は複数いるが、その中であえて小沢氏の秘書のみが逮捕されたということは、彼らとこの秘書を隔てる何らかの要素が存在しているということだ。おそらくは違法性の認識や悪質性という点だろう。悪いことだと分かっていたかどうか、ということだ。そしておそらく、くだんの秘書はそれを理解していた。

その証拠を検察は握っている。だからこその逮捕であろう。


法律の抜け道を巧妙にくぐっているという点では工夫も見られるが、それ以外はあまりにステレオタイプ汚職のありようである。

小泉がああだこうだと「カネを削りつつ票を得る政治」を展開している間にも、その裏ではこうして古い利権談合の政治構造が温存されていたということだろう。


日本のこうした政治風土、文化のその根は想像以上に深いのか。


しかしまあ、不況で大変だというこのご時勢に、日本では野党第一党の党首の公設秘書が汚職で逮捕されると。これまた悠長なことだ。

「ゴキジェットプロ」考

仕事を始めたらこのブログを閉鎖しないといけないんじゃないか、そう真剣に悩んでいるsyatehuです。社内規則で個人HPの所有が禁じられているというので。SNSなどをやっていない自分にとっては、これが唯一の日常伝達手段だったのだけれど。

それはともかく、久しぶりにブログを書こうとしていたら、思わぬインベーダーに執筆活動を中断された。せっかくなので、途中まで書いていた真面目な内容は破棄し、その侵入者について記したいと思う。


窓を開け放っていたからなのか、羽虫が鈍い羽音を立ててぼくの部屋へ進入してきた。その羽の音がやたらと低いのと、何よりそのシルエット、そして移動速度から鑑みて大型の昆虫であることが見て取れた。

ひとしきり部屋中を飛び回った後、蛍光灯へ着陸したその姿は、想像以上に巨大で不気味であった。

小さい羽虫ならティッシュなどで包んで捨ててしまうのだけれど、それが憚られる大きさである。

そこで仕方なく、アース製薬籠中の「ゴキジェットプロ」を手に取り、ターゲットへ向けてほんの1、2秒噴射した。

そのおそらくアブは、急に力を失ったようにへなへなと地上へ落下する。驚くべきこの威力!

なにせメインターゲットであるゴキブリでさえ、数秒吹き付けるだけでノックアウトさせてしまうのだ。

ぼくはこれを、1度だけ自分の目と口に入れてしまったことがある。そのときは悶絶した。眼球とのどを刺すような痛みがしばらく続いていた。


“秒速ノックダウン”のキャッチフレーズは伊達じゃない。これぞプロの技。

修行

きのう大学で、マスコミ志望の後輩と話をしていたのだけれど、そのとき、期せずして新聞の読み方の話題で盛り上がってしまった。

と言っても「日経新聞の読み方」のように、膨大な記事をどのように読みこなすのかというリテラシーの問題ではなく、要はテクニックについてなのである。

“読み方”というより“折り方”といった方が理解しやすいだろうか。

朝の混雑する通勤電車の中で、新聞を縦半分に折り曲げ、周りの人の邪魔にならないよう縮こまって器用に新聞を読むサラリーマンの姿を初めて見たときは、とても感動した。

あの読新術(=新聞を読む技術。こんな言葉は無いだろうけど)は一朝一夕においそれと身に付くようなやわな代物じゃあない。それが証拠に、ネットで調べて試しにやってみたのだが、これがなかなかうまくいかない。

これから就職するまでの40日間、旅行なんて行っている場合じゃない。このテクニックを一刻も早く習得して、情報をテキパキと仕入れることができるように努力せねば。


ちなみに、文章でこの技術を説明したサイトはあるのだけれど、ヴィジュアルイメージを用いて解説するサイトはちょっと見当たらない。


ならば自分で作ってしまおうか!(笑)