離別/上京/就職/研修・・・

大学の卒業式からもうすでに2週間以上が過ぎ、さしたる感慨も無く社会人という身分になった。

人と人とはどこかある「場所」を前提にしてつながるのだとすれば、その関係が築かれた地から遠ざかるというのは、考えてみればそれだけ深く思うところがある。

その場所から離れても続く関係はもちろんあるだろうが、内容は変わらざるを得ないし、永遠に途切れてしまうことだってあるだろう。それを考えれば、学生を終えて社会に出て働き始めるということの意味には、そういう事も含まれるのだと思う。


今まではなんとなく、社会人になるというのは、朝早くおきなくてはいけないとか、ニコニ○動画を見倒せ無くなるとか、本をたくさんは読めなくなるとか、要は「時間」にまつわる事柄が変化するのだと、実感としてはそういうことなんじゃないかと考えていたが、一番変わったのは間違いなく「人間関係」なんだろうと最近は思う。


さいわい、まだ2週間だからなんとも言えない部分のほうが圧倒的に多いが、想像していたよりかはずっと職場環境は快適に見える。

もちろん精神的にも肉体的にも、公務員はおろか他の一般企業と比べて極めてハードな場所だが、何より、新人なんだから最初はできなくて当たり前、じっくり育つのを待とうじゃないかという会社の姿勢が、不安を少なからず和らげている。


そして何より、気軽に飲みに行けるような先輩や友人が周りにたくさんいるというのが、とてもうれしい。


そう考えると、ほんとうに大切な部分は不変であるのかもしれない。よかったよかった。