秋の足音

昨日の夜はセミの羽の音が聞こえてこなかった。豪雨でみんな散ってしまったんだろうか。

代わりに聞こえてくるは、秋の虫の涼しい声。

「そういえばセミの鳴き声が聞こえてこなくなった…」とは思う間も無く季節は移り変わっていくものだが、どうしたんだろう。なぜこうおセンチ(ふるっ)になる!



姫井由美子。昨日、所属する民主党を離れて新党の結成に参加すると報道されたが、一晩でそれを撤回し、離党届を取り下げ、民主党への残留を決めた。

女心と秋の空とはよく言ったものだ。さしづめ民主党幹部に慰留されて、さらに地元有権者の予期せぬ猛反発に怖気づいてしまったんだろう。

姫井さん本人は「新党(改革クラブ)の自民党寄りの姿勢に失望した」ことが参加を見送った理由だと言う。しかし民主党を離党した人間たちで作る政党(じゃなくなっちゃったけど)が、自民党よりじゃない訳が無い。参加者たちのこれまでの行動を見てもそこは明らかではないか。自民党へ行くための布石なんだろう、どうせ。

たぶんこの人は今まで何か勘違いをしていたんだろうね。度胸があるんじゃなくてただの○○なんだ。ぼくの目が狂っていた。今度のことでそれがよくわかった。

まったく、こんな人に敗れた片山虎之助氏が浮かばれないじゃないか。昨年の話になるが、片山さんの「敗戦の弁」は見事だった。政治家の言葉であんなにも心を動かされるなんて、生まれて初めてのことだったと思う。落選者補正(サルは木から落ちてもサルだが、政治家は落選したらただの人だby大野伴睦 ということに対する哀れみの念)はかかっていたにせよ、深く印象に残る姿と、そして言葉だった。どこかに動画は無いだろうか。

それにしても、岡山県民は今や臍を噛む思いだろう。

ああ、残念。でもたまーにこういう馬鹿なことをしてくれる人がいないと政治も面白くないね。こんなことで笑いを取るなんて滑稽ではあるけれど。