そうなってみれば、どうということはない?

日銀総裁の椅子は戦後初の空席となり、暫定税率の維持を盛り込んだ租税特別措置法案は年度内の成立が絶望視されている。

さてさてこの2つ、実際に危惧される事態になってみると、案外と大したことは無いんじゃないかと思うんです。

日銀総裁が不在になって国際経済に誤ったメッセージを送るとか、暫定税率の措置が失効して地方経済が大混乱に陥るだとか、そんなことが実際に起こるんでしょうか。


世間で噂されるいわゆる最悪のケースというのは、往々にして杞憂なことが多いと思います。これは私の独りよがりかもしれませんが、何だかそう感じられてなりません。


だから何が問題なのさ? 誤ったメッセージって何? 大混乱て具体的にはどうなるの? ほんの少し問い詰めてみるだけで、かえって大騒ぎをしている人ほど事態の理解が甘いという事実が露呈します。


大変だ! と騒ぎ立てる前に、世間の流れに棹をさすことにのみ汲々とするあなたの頭の中の方がよっぽど一大事だということに、一刻も早く気づくべきですね。


古くは2000年問題(古くないか? )、最近は鳥インフルエンザ。前者では世界的なコンピューターの暴走が噂されましたが、結局何も起こらず。鳥インフルエンザは未だに、何百万人という人類を殺傷するには至らず。


予想がついてしまう危機なんていうのは、意外と現実にはならないものです。もしそうなっても、無視できるインパクトしかない。予測すらできなかった危機というのが、ほんとうは恐ろしいんじゃないですか。


何でもかんでも騒ぎすぎなんですよ。もっと冷めた目で世間を見渡してみましょう。きっと違う何かが、そこには見えてくるはずです。



ま、といっても道路のほうはいささか大変かな。