「革新」が書けない中学生

新聞報道によると、日本の中学1年生、その実に94%が「革新」を漢字で書けないそうです。

おそらく意味も分からない生徒が大半でしょう。かといって自分が中学1年生の時分、「革新」の意味を今ほど理解していたかどうかははなはだ疑問です。


ところで、1960年前後から70年代初頭にかけての日本の生徒なら、きっと「革新」を書くなど造作も無かったでしょう。

今より学力が高かったから? いえいえ、そんな理由ではありません。ぼくは今の学生の能力が昔のそれよりも劣っているなんて思いません。求められる能力の質は時の流れとともに変りゆくもの。それを一時代前の指標で測り続けることに、そもそも無理があるのです。もちろん、普遍的に求められるものがあることは否定しません。


おっと、話が逸れました。なぜ昔の生徒なら「革新」が書けたのか? ということでしたね。それは、当時の生徒は「共産主義に非常な理解を持っていた」からです。


「革新」も書けないシンパなんて認められません。


当時の中学生諸君は、高校そして大学へと進学した暁には、大衆を先導する前衛勢力の立派な闘士となるべく研鑽に励んでいたのはごくわずかです。